BIG ISSUE KOREA コラム和訳集 J-HOPE編

真のプロアイドル、BTS J-HOPE
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https://content.v.daum.net/v/khygc95O9X
J-HOPEのギャップ萌え
アイドルの世界では、ステージの上と下でのドラマチックなギャップある目つきが、大きな魅力ポイントに挙げられる。舞台を丸ごと噛み砕くような猛獣の目つきをしながら、公演が終わると、おとなしい羊モードに変わるのが一般的なギャップのイメージだ。J-HOPEのモードは逆だ。舞台の上ではウォーミングアップ中の有段者のように余裕の表情を浮かべているが、練習室ではBTSの振付チーム長として、鷹のような鋭い目で、手と口で拍子を取りながらパフォーマンスのディテールを引き締める。
『振り付けチーム長』 は練習生時代のニックネーム代わりについた肩書きだが、BTSの舞台のスケールが、国内の音楽番組の水準から全世界のスタジアム規模に拡大し、J-HOPEの役割がシリアスになった。パフォーマンスの構成やモニタリングだけでなく、代表として公演スタッフとコミュニケーションをとり、ステージの複雑な動線や注意事項等まず始めに熟知した上でメンバーに説明する。またワールドツアー中のメンバーのコンディションチェックもして、周りを励まし支えながら、エネルギーを奮い立たせることもある。
J-HOPEはプロだ。 彼は一度の公演の為に、どれほど多くの事柄に議論と合意が必要なのか、BTSの仕事がどのような限界と試行錯誤の中で設計されたのかを知っている。彼自身が、このすべての複雑な過程の中心にいるからだ。 その為、振り付けチーム長のJ-HOPEは、いつもきちんとした服装で出勤し、同僚に笑顔で挨拶する。一歩間違うだけでも崖から落ちる危険性と不確実性を持っているK-POP産業に於いてJ-HOPEのプロ魂はそれ自体が事業の安全性につながる。
チーム長J-HOPE
必然的にJ-HOPEは、BTS以上のBTSを見る広い視野を持つようになった。メンバーが自然の中で日常を送るリアリティ番組『IN THE SOOP』 のBTS編を見るとよくわかる。J-HOPEは食事の時に席にいないメンバーに気を遣って、運動場のように広い庭を何度も行き来しながら、皆を一ヵ所に集める。編集ポイントにも気を遣い、真夏の真昼間に野外で水ロケットを作って打ち上げてみたり、普段は小食なのに、放送の中では食後にクロッフルを焼いたりもする。さりげなくその場を片付け、一人でいるメンバーのもとへ行き、楽しそうに声をかける。彼の言葉はいつも「美味しいね」「よくやった」「いいね」「そうだね」といったポジティブな表現だらけだ。所属事務所の社員達は、“言われなくても、てきぱきとこなす”行動の意味を「J-HOPEがいる」と例えるそうだ。
J-HOPEは広い視野でチームのバランスを取りながら、メンバー全員を過程に加えるように配慮する。ステージでも日常でも、彼は『チーム長』の役目を果たす。チーム長とはどのような仕事をするのか? 社会生活で私が悟ったのは、チーム長は「*珠を繋ぐ」役割をする人だ。 (しかし現実には「**珠を割る」チーム長の方が多いようだ。) J-HOPEはBTSという宝を完成させる珠を繋ぐ存在だ。
*珠を繋ぐ・・・諺からの引用
구슬이 서 말이라도 꿰어야 보배(玉磨かざれば光なし)直訳..真珠が3斗でも繋いでこそ宝だ。いくら立派でよいものでも活用できるようにしておかなければ意味がない
**珠を割る 꿰다(ックェダ) 繋ぐ、と깨다 (ッケダ) 割る。の発音が似ているのでダジャレとして引用
リーダーはRMだが、組織が成功するためには立派なリーダー同様、全面的にリーダーを支持し、自発的に責任を分かち合い、メンバーと偏りなくコミュニケーションを図り、連帯感を固め、最後まで責任を持って働く能力のある助っ人の存在が重要だ。 BTSがデビュー8周年を迎えた今も、しっかりしたチームワークを誇れる理由は、前から引っ張り、後ろから押し、中央で支えるJ-HOPEが居るからだろう。
スーパースターJ-HOPE
ステージの上のJ-HOPEには隙がない。 一滴の汗も流さず、対戦相手を精根尽き果てるまで追い詰めるバトル漫画のラスボスのように。この上なく完全無欠に見えるが、その次に対面する時は、確実に更に完全になっている。 20年以上アイドルのファン活動をしながら、あらゆる大規模コンサートを経験した私にとって、最も記憶に残るステージを一つ挙げるとすれば、躊躇なく2019年のBTSコンサートの中から、J-HOPEの自作曲「Just Dance」のソロステージを選ぶだろう。ドラマティックな演出要素をほぼ排除し、殆どがアドリブで構成されているにもかかわらず、巨大な蚕室オリンピックスタジアム全体を埋め尽くすオーラを放つからだ。 熾烈な汗を流して来た時間についての確信から湧き出る余裕のあるジェスチャー、ストレートに爆発する満足感を見て「スーパースター」という言葉はJ-HOPEのために生まれたのだと思った。
J-HOPEの音楽は軽快だ。彼がポジティブなマインドを持っているからだけではない。J-HOPEの音楽には後悔がない。故郷の光州でダンスを始め、BTSになり、血と汗を流して成功を勝ち取った自分に対する信頼と肯定、そして終わらない夢と努力を描く。彼の自信に満ちた声は、私の中で目を逸らしていた自分自身に対する信頼と愛をも呼び覚ます。それ故歌のトーンと関係なく軽快に感じられる。
J-HOPEはいつも「僕は皆さんのHOPE!皆さんは僕のHOPE!僕はJ-HOPE!」と自己紹介をする。そして、その「HOPE(希望)」とは何かを、絶えず具体的に見せてくれる。時にはステージの上で、時にはコンサートのリハーサル中の練習室で、時には水ロケットを打ち上げる森の中で、そして私の心の中で、J-HOPEの希望を見つける。J-HOPEがいる場所には必ず希望がある。文 チェ・イサク 和訳 Bangtan lab ヨンファ
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